7.2.6配置を実行するにあたり、トップミドルスピーカーには当然、6本同じものに揃えたいところなのですが、HTS3001 SEは現行品ではなく、ここは後継モデルであるE301を使う手もありました。
しかし近々に用意出来る余裕も無く、また、ある考えもありましてKEFの薄型スピーカーT101をトップミドルに設置して、7.2.6配置を試しています。
この環境でオートセットアップを掛けた結果、クロスオーバー周波数の設定はこのようになりました。
トップフロントのHTS3001 SEは80Hz、同じスピーカーを使用するトップリアは40Hz、トップミドルが120Hzという設定です。
トップフロントの80Hzは順当としまして、トップリアが40Hz?これは部屋の後方にあって、天井と壁の2面による低音の増幅の結果ですね。
HTS3001 SEとT101はユニット径こそほぼ同じなのですが、エンクロージャー大きさの違いから低音が出ず、これがそのままクロスオーバー周波数の差になって現れています。
クロスオーバー周波数値が100、120Hzといった小型スピーカーが混在すると、腰高な音になるのはサブウーファーが高い音まで鳴らすからなのです。
それと、この環境で「ヘリコプター・デモ」を再生すると、ある現象が気になりました。
ヘリコプター・デモとはドルビーのデモディスクに入っている音声だけのデモです。
頭上を左回りにヘリコプターが旋回するのですが、鳴るのはトップスピーカーとトップスピーカーの低域を受け持つ、サブウーファーのみです。
気になった現象とは、こんなイメージなのですが・・
左旋回するヘリの軌跡が、トップミドルスピーカーの位置で下がってしまうのです。
画像は部屋の左側ですが、右側も同様です。
考えられる要因を順に探ってみました。
要因1. 横の壁に反射して音像が下がる。
対策:これは壁への反射を減らすべく、T101の吊り方を水平から、視聴位置に向けて角度を付けてみた。
結果:少しだけ改善したような・・。
要因2. T101のみサブウーファーが高い音も受け持つので、音が下方に引っ張られる。
対策:サブウーファーをOFFにして聴いてみた。
結果:あまり変化なし。
要因3. トップミドルスピーカーの設置位置そのものが視聴位置に近い。
対策:距離(ディレイ)の数値を、プラスにしてみる。
結果:5センチプラスで効果あり。軌跡の下がり幅が改善する。(しかしディレイをいじると頭がもやーっとするのです。)
対策2:ならばと、T101自体を外側に5センチ程移動してみてオートセットアップを掛ける。
結果:何と、改善せず?
対策3:距離の数値を2センチプラスしてみた。
結果:ここでようやく改善。完璧ではないものの、ヘリの軌跡が下がる現象は妥協できるものになりました。
・・あとは、やはりスピーカー自体の違いというのはいかんともし難く、「Audyssey MultEQ Editor」という有償アプリでイコライザーをいじってみるか?
ここまでが直近の進捗ですが、あらためて、これまでに感じたAVC-X8500Hによる、7.2.6配置の感想を書きますと・・
ドルビーアトモス音源は・・
・頭上定位が明瞭。
・音数が増える。
・前後に移動する音が濃い。
アップミックスの再生時にはどうか・・
・頭上への広がり、包囲感はやや上がる。が、聴こえ方、イメージが格段に良くなったというほどの印象でもないと僕は感じます。
対するDTSのNeural:Xでは11.1仕様となるために、トップミドルスピーカーは鳴りません。しかし、天井6本のDolby Surroundに対して、天井4本のNeural:Xが明確に水を開けられたという印象もありません。
さて、
ドルビーアトモス再生で、天井4本の場合には、前後45°均等に配置というのが、まあ一般的だと思われます。
その意味は頭上センター(トップミドル相当)のファントム音像を得るためでしょう。
ならばトップミドルスピーカーを加えた場合はどうか?
これも「ヘリコプター・デモ」を再生していて気付いたことがあります。
長くなるので次で詳細を・・
![]()
【送料無料】KEFE301Eシリーズペアパックサラウンドスピーカー(ペア)
しかし近々に用意出来る余裕も無く、また、ある考えもありましてKEFの薄型スピーカーT101をトップミドルに設置して、7.2.6配置を試しています。
この環境でオートセットアップを掛けた結果、クロスオーバー周波数の設定はこのようになりました。

トップフロントの80Hzは順当としまして、トップリアが40Hz?これは部屋の後方にあって、天井と壁の2面による低音の増幅の結果ですね。
HTS3001 SEとT101はユニット径こそほぼ同じなのですが、エンクロージャー大きさの違いから低音が出ず、これがそのままクロスオーバー周波数の差になって現れています。
クロスオーバー周波数値が100、120Hzといった小型スピーカーが混在すると、腰高な音になるのはサブウーファーが高い音まで鳴らすからなのです。
それと、この環境で「ヘリコプター・デモ」を再生すると、ある現象が気になりました。

頭上を左回りにヘリコプターが旋回するのですが、鳴るのはトップスピーカーとトップスピーカーの低域を受け持つ、サブウーファーのみです。

左旋回するヘリの軌跡が、トップミドルスピーカーの位置で下がってしまうのです。
画像は部屋の左側ですが、右側も同様です。
考えられる要因を順に探ってみました。

対策:これは壁への反射を減らすべく、T101の吊り方を水平から、視聴位置に向けて角度を付けてみた。
結果:少しだけ改善したような・・。
要因2. T101のみサブウーファーが高い音も受け持つので、音が下方に引っ張られる。
対策:サブウーファーをOFFにして聴いてみた。
結果:あまり変化なし。

対策:距離(ディレイ)の数値を、プラスにしてみる。
結果:5センチプラスで効果あり。軌跡の下がり幅が改善する。(しかしディレイをいじると頭がもやーっとするのです。)

結果:何と、改善せず?
対策3:距離の数値を2センチプラスしてみた。
結果:ここでようやく改善。完璧ではないものの、ヘリの軌跡が下がる現象は妥協できるものになりました。
・・あとは、やはりスピーカー自体の違いというのはいかんともし難く、「Audyssey MultEQ Editor」という有償アプリでイコライザーをいじってみるか?
ここまでが直近の進捗ですが、あらためて、これまでに感じたAVC-X8500Hによる、7.2.6配置の感想を書きますと・・
ドルビーアトモス音源は・・
・頭上定位が明瞭。
・音数が増える。
・前後に移動する音が濃い。
アップミックスの再生時にはどうか・・
・頭上への広がり、包囲感はやや上がる。が、聴こえ方、イメージが格段に良くなったというほどの印象でもないと僕は感じます。
対するDTSのNeural:Xでは11.1仕様となるために、トップミドルスピーカーは鳴りません。しかし、天井6本のDolby Surroundに対して、天井4本のNeural:Xが明確に水を開けられたという印象もありません。
さて、
ドルビーアトモス再生で、天井4本の場合には、前後45°均等に配置というのが、まあ一般的だと思われます。
その意味は頭上センター(トップミドル相当)のファントム音像を得るためでしょう。
ならばトップミドルスピーカーを加えた場合はどうか?
これも「ヘリコプター・デモ」を再生していて気付いたことがあります。
長くなるので次で詳細を・・

【送料無料】KEFE301Eシリーズペアパックサラウンドスピーカー(ペア)