天井6本配置の場合は、単に前後45°に振った4本の間にトップミドルスピーカーを追加すれば良いのか・・?
既に、フロントとリアの「ハイトスピーカー4本」のパターンで設置している人にとっては、頭上の音を明確に出来るトップミドルスピーカーの追加は、間違いなく福音となるはずです。
いずれAuro-3Dとの共存を見据えた場合にも、トップフロントスピーカーを「フロントハイト」の位置で試す必要はあると思います。
天井スピーカーの6本配置を考えた時、トップフロントスピーカーの位置をどうするか?これは個人的に無視できないところでした。
とりあえず、前後に移動が可能としてあるトップフロントスピーカーの位置を前方向に動かした場合の、雰囲気の違いを確かめてみました。
トップフロントスピーカーが視聴位置寄りの位置、仰角45°から前一杯に移動した位置の仰角38°まで移動ができます。
「ヘリコプター・デモ」では、トップフロントを45°、41°そして38°と移動させるにつれ、ヘリの音像がボヤケて大きくなりました。そのため、トップミドルからのつながりも不自然です。
どうやら天井スピーカーも45°以下の仰角になりますと、下向きのスピーカーのバッフル面は、視聴位置に向けた方が良いと思います。フロントハイトが視聴位置向きなのと同じ理屈でしょう。
視聴位置から見たユニットが、お皿の様に見えるのでは振り角が足りず、(左)楕円形に見えるくらいに振ってみました。(右)
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この状態だとヘリの軌跡もシャープになって来ます。
例の「ヘリの軌跡がトップミドルスピーカーの位置で下がる」という現象の対策は、ディレイ(距離)の調整よりも、各天井スピーカーのバッフル面を視聴位置に向けるという方法が、むしろ有効でした。※注
さて、このセッティングでトップフロントスピーカーを前後それぞれの位置で、アトモストレーラーの「Leaf」を聴いた感じは・・
仰角45°では、視聴位置を中心として音は無難に定位。頭上感良好。
まあ、これでも特に不足はないでしょう。
仰角38°では、後ろから前に流れる風の音や、ブヨの羽音の定位が明快。特に頭上定位が明確に分離する印象。
比べると、こちらが良いかなという感じ。
結果として、天井スピーカー6本の暫定配置は以下の通りにしました。
・トップフロントスピーカーを仰角38°としてバッフル面を試聴位置に向ける。
・同時にトップリアスピーカーのバッフル面も、やや視聴位置向けに。
ざっくり言いますと、
トップミドルを頭の真上では無く、やや前に設置した分だけ、トップフロントも前に移動で良いだろうと。
そういうことにしました。
「仰角38°」というのは天吊金具の都合で、たまたまそうなったということで、38°という数値に特別の意味はありません。ちなみにドルビー推奨の仰角は30°までです。
また、ここに至る考察が、もちろんあるのですが、それを読むよりも結果だけをちゃちゃっと知りたい人には退屈だろうと思いまして、この記事を先に持って来ました。
ですから、次に用意する「まとめ記事」は、考え過ぎの能書きの羅列です。読む人がいるかな。
なお、暫定と言うからには次があるわけですが、次はちょっと間が開くと思います。
トップミドルが非力ですから、これはいずれ変えますが現実というものがあります。
Auro-3Dのファームウェアを待ってからですね。もっとも本物は聴けず、アップミックスのみになりますが。
※注
ディレイの数値を変えると、ヘリコプター・デモのような、単純にスピーカーを1本づつ渡って行くような音の移動では良くても、ドルビーサラウンドのように天井スピーカー全体から発音された場合、ディレイ分のタイムラグが耳の違和感になってモヤーっとしますから、この方法は良くなかったです。
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ホームシアターファイル 2018年 03月号 [雑誌]
既に、フロントとリアの「ハイトスピーカー4本」のパターンで設置している人にとっては、頭上の音を明確に出来るトップミドルスピーカーの追加は、間違いなく福音となるはずです。
いずれAuro-3Dとの共存を見据えた場合にも、トップフロントスピーカーを「フロントハイト」の位置で試す必要はあると思います。
天井スピーカーの6本配置を考えた時、トップフロントスピーカーの位置をどうするか?これは個人的に無視できないところでした。

トップフロントスピーカーが視聴位置寄りの位置、仰角45°から前一杯に移動した位置の仰角38°まで移動ができます。
「ヘリコプター・デモ」では、トップフロントを45°、41°そして38°と移動させるにつれ、ヘリの音像がボヤケて大きくなりました。そのため、トップミドルからのつながりも不自然です。
どうやら天井スピーカーも45°以下の仰角になりますと、下向きのスピーカーのバッフル面は、視聴位置に向けた方が良いと思います。フロントハイトが視聴位置向きなのと同じ理屈でしょう。
視聴位置から見たユニットが、お皿の様に見えるのでは振り角が足りず、(左)楕円形に見えるくらいに振ってみました。(右)


この状態だとヘリの軌跡もシャープになって来ます。
例の「ヘリの軌跡がトップミドルスピーカーの位置で下がる」という現象の対策は、ディレイ(距離)の調整よりも、各天井スピーカーのバッフル面を視聴位置に向けるという方法が、むしろ有効でした。※注
さて、このセッティングでトップフロントスピーカーを前後それぞれの位置で、アトモストレーラーの「Leaf」を聴いた感じは・・
仰角45°では、視聴位置を中心として音は無難に定位。頭上感良好。
まあ、これでも特に不足はないでしょう。
仰角38°では、後ろから前に流れる風の音や、ブヨの羽音の定位が明快。特に頭上定位が明確に分離する印象。
比べると、こちらが良いかなという感じ。
結果として、天井スピーカー6本の暫定配置は以下の通りにしました。

・同時にトップリアスピーカーのバッフル面も、やや視聴位置向けに。
ざっくり言いますと、
トップミドルを頭の真上では無く、やや前に設置した分だけ、トップフロントも前に移動で良いだろうと。
そういうことにしました。
「仰角38°」というのは天吊金具の都合で、たまたまそうなったということで、38°という数値に特別の意味はありません。ちなみにドルビー推奨の仰角は30°までです。
また、ここに至る考察が、もちろんあるのですが、それを読むよりも結果だけをちゃちゃっと知りたい人には退屈だろうと思いまして、この記事を先に持って来ました。
ですから、次に用意する「まとめ記事」は、考え過ぎの能書きの羅列です。読む人がいるかな。
なお、暫定と言うからには次があるわけですが、次はちょっと間が開くと思います。
トップミドルが非力ですから、これはいずれ変えますが現実というものがあります。
Auro-3Dのファームウェアを待ってからですね。もっとも本物は聴けず、アップミックスのみになりますが。
※注
ディレイの数値を変えると、ヘリコプター・デモのような、単純にスピーカーを1本づつ渡って行くような音の移動では良くても、ドルビーサラウンドのように天井スピーカー全体から発音された場合、ディレイ分のタイムラグが耳の違和感になってモヤーっとしますから、この方法は良くなかったです。

ホームシアターファイル 2018年 03月号 [雑誌]