この秋、新型AVアンプの購入や、待ちに待ったというアップデートなどで晴れてDTS:Xの再生環境を手にした人も多いと思います。
ちなみにDolby Atmosはスピーカー配置を例えば、7.1.4で表しますが、DTS:Xではそのスピーカー配置を特定しないということで、7.1.4配置を11.1と表すようです。
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Dolby Atmosに対抗してそのアナウンスだけを、どんだけ先行させたのかっていうDTS:X。
その肝心の対応ソフトが何本あるのか、意外にはっきり知らない人もまた多そうです。
なぜそうなったかと推測すると・・
・そもそも張本人のDTSが宣伝をしないこと。
・メディアが打つ、パッケージソフトのリリースニュースはUHDブルーレイだけを前面に出すかたちに移ってしまい、当該ユーザー以外はスルーまたは見落としている。
・ハードの普及自体にメーカー間の格差が付き過ぎて、その存在感が薄れた。(考えないことにした)
・一部のユーザーがその期待値をおとしめたこと。(僕自身か。笑)
・一番の問題はそもそもの弾数が少な過ぎること。
・・では、そのソフトの弾数は僕が知る限り5本。
そのうちの1本はUHDブルーレイの「インデペンデンス・デイ」
残りのブルーレイ4本を視聴しましたので、簡単な感想を書いておきます。
視聴はクリムゾン・ピークは2回。他は1回のみ、またはそれぞれシーンに限り2回といった程度。ほぼ初見の印象と思ってください。
オブジェクトの有り無しについては、後日観ると印象が変わる場合があるので、僕があてにならない、またはそれくらい微妙なのだと思ってください。
「クリムゾン・ピーク」
国内初のDTS:X作品の本作。
空間、空気感の表現には寄与している。
AVアンプの設定で7.2ch(天井スピーカー無しのDTS:X)を試したが、高さ表現は「天井スピーカー有り」には及ばなかった。
SEはスピーカーを離れることは無く、サラウンドサークルの外縁で鳴る。
よって空間定位するオブジェクトは無いという印象。
「ズーランダーNo.2」
冒頭から元気のいい低音を聴かせる。これでDTS:Xの低音もDolby Atmosに引けを取らないことが解った。
天井スピーカーは積極的に使うが、空間定位のオブジェクトは認められないか、印象に残るそれらしいシーンは無かった。(教会突入のシーンがそれらしかったが、違うと思う)
「マネーショート 華麗なる大逆転」
この4作品の中では、イマーシブ云々で無さそうな作品だが、天井スピーカーの活用率は高い。
実は空間定位するオブジェクト、これが冒頭、クリスチャン・ベールが演じる人物の生い立ちのバックに流れている音で認識出来る。派手では無いけれども他の作品との違いは感じる。
「スノーホワイト-氷の王国-」
サウンド・デザインのイメージとしては好適な作品では?と期待したが、意外にも音の移動が少なかった。
高さ表現で天井スピーカーがたまに機能するが、「らしさ」の点では魔力で氷の壁を作るシーン以外、あまり感じられない。
ただ、フロントスピーカーからの直接音を感じないという、前からの音が面で鳴っているという印象を受けた。
以上4タイトルを観る限りでは、Dolby Atmosに対してどこがどう違うとかはありません。
天井スピーカー無しでも再生可能を謳うDTS:Xですが、4本を設置済みのうちの環境ではその天井スピーカーにもAtmos同様に音が振られています。
ただし、DTSは特定のスピーカー配置の規定が無いので、それぞれの配置ごと(家庭ごと)それなりの鳴り方になるということなのでしょうか。
この2年間通してオブジェクト・ベースサラウンドに触れて来ました。
Dolby AtmosにしてもDTS:Xにしても、多くのソフトは天井スピーカー仕様にリミックスしたチャンネルベースの11.1chの様ではないか。・・鳴り方を聴く分にはそう思います。
次回・・もう1記事書いて「シーズンHD」の括りで記事を終了、それで今年は最後になるかも知れません。
マネーショート 華麗なる大逆転【Blu-ray】 [ クリスチャン・ベール ]
ズーランダー NO.2 ブルーレイ+DVDセット(Blu−ray Disc)
スノーホワイトー氷の王国ー ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】 [ シャーリーズ・セロン ]
ちなみにDolby Atmosはスピーカー配置を例えば、7.1.4で表しますが、DTS:Xではそのスピーカー配置を特定しないということで、7.1.4配置を11.1と表すようです。


Dolby Atmosに対抗してそのアナウンスだけを、どんだけ先行させたのかっていうDTS:X。
その肝心の対応ソフトが何本あるのか、意外にはっきり知らない人もまた多そうです。
なぜそうなったかと推測すると・・
・そもそも張本人のDTSが宣伝をしないこと。
・メディアが打つ、パッケージソフトのリリースニュースはUHDブルーレイだけを前面に出すかたちに移ってしまい、当該ユーザー以外はスルーまたは見落としている。
・ハードの普及自体にメーカー間の格差が付き過ぎて、その存在感が薄れた。(考えないことにした)
・一部のユーザーがその期待値をおとしめたこと。(僕自身か。笑)
・一番の問題はそもそもの弾数が少な過ぎること。
・・では、そのソフトの弾数は僕が知る限り5本。
そのうちの1本はUHDブルーレイの「インデペンデンス・デイ」
残りのブルーレイ4本を視聴しましたので、簡単な感想を書いておきます。
視聴はクリムゾン・ピークは2回。他は1回のみ、またはそれぞれシーンに限り2回といった程度。ほぼ初見の印象と思ってください。
オブジェクトの有り無しについては、後日観ると印象が変わる場合があるので、僕があてにならない、またはそれくらい微妙なのだと思ってください。
「クリムゾン・ピーク」

空間、空気感の表現には寄与している。
AVアンプの設定で7.2ch(天井スピーカー無しのDTS:X)を試したが、高さ表現は「天井スピーカー有り」には及ばなかった。
SEはスピーカーを離れることは無く、サラウンドサークルの外縁で鳴る。
よって空間定位するオブジェクトは無いという印象。
「ズーランダーNo.2」

天井スピーカーは積極的に使うが、空間定位のオブジェクトは認められないか、印象に残るそれらしいシーンは無かった。(教会突入のシーンがそれらしかったが、違うと思う)
「マネーショート 華麗なる大逆転」

実は空間定位するオブジェクト、これが冒頭、クリスチャン・ベールが演じる人物の生い立ちのバックに流れている音で認識出来る。派手では無いけれども他の作品との違いは感じる。
「スノーホワイト-氷の王国-」

高さ表現で天井スピーカーがたまに機能するが、「らしさ」の点では魔力で氷の壁を作るシーン以外、あまり感じられない。
ただ、フロントスピーカーからの直接音を感じないという、前からの音が面で鳴っているという印象を受けた。
以上4タイトルを観る限りでは、Dolby Atmosに対してどこがどう違うとかはありません。
天井スピーカー無しでも再生可能を謳うDTS:Xですが、4本を設置済みのうちの環境ではその天井スピーカーにもAtmos同様に音が振られています。
ただし、DTSは特定のスピーカー配置の規定が無いので、それぞれの配置ごと(家庭ごと)それなりの鳴り方になるということなのでしょうか。
この2年間通してオブジェクト・ベースサラウンドに触れて来ました。
Dolby AtmosにしてもDTS:Xにしても、多くのソフトは天井スピーカー仕様にリミックスしたチャンネルベースの11.1chの様ではないか。・・鳴り方を聴く分にはそう思います。
次回・・もう1記事書いて「シーズンHD」の括りで記事を終了、それで今年は最後になるかも知れません。
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