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Channel: ホームシアターBライフ
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前後のセンター定位。

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天井スピーカーの登場によってサラウンドも3D表現となり、スピーカーの配置と調整は一段とシビアになったと思っています。

これをAVアンプのオートセットアップ機能に任せたままですと、やはりまだ無理があります。
聴感との差を、マニュアルで修正した場合の効果は歴然とあるのです。

デフォルトのままですと
平面的で立体感に欠けるサラウンドであり、5.1chとの差を感じ難い
SEが(効果音)すべきところに定位しないので、リアルな空間の感じが出ない。
・・という様なことになります。

今回はそのマニュアル調整で、まず最初に押さえるべき重要なことについて触れます。


ステレオ再生では当然な事ですが、「センター定位」というフレーズを見聞きします。

音量バランスの調整などで、スピーカー間の真ん中に音像を定位をさせるのが基本なわけです。

では、ホームシアターの場合ではどうでしょうか。
左右は当然として、「前後のセンター定位」という意識はありますでしょうか?

以前の記事で、この事が重要だと書いたつもりでしたが、もっと具体的に説明します。

ここを考えて行くと・・・
天井スピーカーとフロアスピーカー(5.1などの基本配置)との関係。

さらには、
画面の大きさと視聴位置の関係。

最後には、
理想のサラウンド配置とは?・・このあたりまで見えて来ます。


下の図は、うちのシアタールームを真ん中で割って、左の壁側を見たものです。

160206-1.jpg

赤と青の囲みの部分は、聴感で感じる前後のスピーカー間の音像の定位を示したものです。
赤は天井スピーカー間、青はフロントスピーカーとサラウンドスピーカー間のそれです。

SC-LX78のオートセットアップ、MCACC PROによって設定された状態のままですと、なぜかこういう感じになっていました。これは右側のスピーカーについても同様です。

まず、天井スピーカーの前後のセンター定位に問題はありませんでした。
一方で、フロントスピーカーとサラウンドスピーカー間のセンター定位については、偶然にもスピーカー間のほぼ中央にあり、「スピーカー間の真ん中に定位するようにバランスを調整する」のであれば、正しい様にも思われます。

しかし、サラウンド空間表現とSEのリアルな定位感、何より天井スピーカーとの関係性を考えると、これでは良くありません。

フロア設置のスピーカーの前後のバランス、すなわち前後のセンター定位も、天井スピーカーのそれと合致しなくてはいけません。

このようにです。

160206-2.jpg

天井スピーカーは視聴位置を中心に前後に等距離(同じ角度)な設置が基本です。
よって、前後のセンターは自身の真横と言う事になります。

しかし、実際には図でも分かるように、サラウンドスピーカーの位置が視聴位置に近いため、定位を真横にすると、当然サラウンド音場が後ろ寄りに(サラウンドスピーカーの音が大きくて)なってしまいます。

この実情を踏まえて、実際には「真横」では無く「眼前横」のような位置へ定位するようにマニュアルで調整しています。

この際の追い込みについては、SC-LX78の場合「Fine SP Distance」が使えます。
これと音量バランス調整を組合せるのです。
(参考の過去記事はこちら


しかし、そもそも視聴位置が後方過ぎないか?前後センターが部屋のセンターでは無いのか?
という疑念が出てきます。

このあたり、次回もサラウンドのスピーカー配置の話です。



今一番おいしい思いをしているのが、こちらのオーナーさんでしょうね。
しかし高い買い物ですよ。
実際にはほんの一握り・・の人の話でしょうけど。

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