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ドルビーアトモス対応スピーカー配置見直しまとめ。

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視聴位置とフロントスピーカー、天井スピーカーの位置を書き直した配置図です。

150912-01.jpg

150912-02.jpg

さて、今回の配置見直しで、肝心のドルビーアトモスの音はどうなったのか?

印象は確かに変わりました。
まず変更前のイメージはこうです。

150912-1.jpg

従来の配置では、サラウンドが頭上から後方に展開する印象が大きかったです。

アップミックスの「ドルビーサラウンド」では天井スピーカーから常に音が出ている状況です。
そのため良く分かったのですが、音楽もので聴くサラウンド音場の印象は、以前から慣れ親しんだ視聴位置の周りから後方にかけて展開する音場に、高さを加えた感じでした。

しかし前方とのつながりが悪く、視聴位置と画面の間のSE(サウンドエフェクト)の定位が物足りないというものでした。

では見直し後

150912-2.jpg

あくまでイメージですが、頭上と後方が特に高いという印象は無くなって、音場は高さを含めて部屋全体均一になる感じがあります。
一番大きいのは、フロントスピーカーの60°配置が効いて、視聴位置横から前方へのつながりとSE(サウンドエフェクト)の定位感が出てきたことです。

ようやく頭上を音が横切って行くようになりましたし、前後の天井スピーカーの鳴り分けもよく分かるようになりました。(ただし、これはトップフロントSP側については明瞭ですが、トップリアSP側の方はどうも不明瞭というか印象が希薄に感じます。あるいはサラウンドSPに紛れてしまうのか。)

なぜ今更のITU-R配置、今までは何をしていたのか・・この点は反省するところではあります。

間違いなくドルビーアトモスとドルビーサラウンドは良くなりました。
ほぼ、正しい再生が出来ているのではと思います。

では、今までの評価は・・・

何しろ管理人めは、これまで悪く言い過ぎの印象があるでしょうから。
まさか、手のひらを返すように良くなったのか?

悪いままということでは無いのですが、飛び上がるほど良いかと言うと・・・。

しかし皆さんのおおよその評価は、この前のアンケートの回答で出ていますね。

あの結果を見た僕自身、以前から持っていた期待値を低くアジャストして、こんなものなんだろうな。という認識に落ち着きつつあります。

・・個人的には、次のように表現します。
従来型の云わば、天井無しの平面型サラウンドを便宜上の評価として、10段階の内の「5」とします。

で、ドルビーアトモス ホームは何点か?

自在な場所に定位、移動すると言われるオブジェクト・・その印象は、はたしてその通りか・・。
スピーカーの数の問題からなのか、滑らかな移動感や定位感が物足りなく感じます。

僕個人は、この部分の評価をあまり付けられません。

これは「6」良くても「7」です。
驚愕とか異次元なら、8か9なはずです。

「ゼロ・グラビティ」のような作品では「7」でも良いです。

しかし、その他のソフトで、従来型のサラウンドとアトモスを切り替えて聴き比べた場合、高さ表現以外に、両者の落差はそれほど大きく無いと思います。
サラウンドを良く知らない人なら、聴き分けがつかない人もいらっしゃるかと思います。

あとは、ソフト次第の部分もあります。
頭上にあって然るべき音が全て天井に回っているようではなく、ここは天井スピーカーから出して欲しいと思う場面もあります。

もっとも、ソフト自体の普及は気になります。もっとタマが無いと。
まさか、新規格のBDの方に流れて行ってしまわないでしょうね。

前に書きましたが、経験値による印象が個人差として出てきますので、くれぐれも僕自身の感想だということはご承知おき下さい。


先日SC-LXの3機種が同時に発表となりましたが、それに先んじてパイオニアから餞別代わりの更新ファームウエアを受け取りました。
ドルビーアトモスの最新バージョンとの事で、詳細は不明ですが、天井スピーカーの鳴り方がやや変わって天井方向へのつながりが良くなったような気がしました。

これでドルビーアトモスの再生に限っては、新型と同等ということなんだろうと思います。

以上、約1年におよんだ、「ドルビーアトモス導入記」はこれで、たぶん終了となります。
新型のリリース前に、このまとめ記事をどうしてもやりたかったというのはあります。



追記
ドルビーアトモス ホームが、本来のかたちで再生出来ていなかった訳ですから、以前書いた評価記事は少々問題があった事になります。

なのでそれらの記事の冒頭には「こちらの最新記事を先に見てください」という趣旨の注釈を付けることにします。




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