パイオニアのAVアンプSC-LXシリーズ、最近この中の「SC-LX78」を検索して来られる訪問者さんが目立ちます。
これは僕が最近、記事の予告に「SC-LX78」と書いているからに他なりませんが、この時期これに関心があるという方は確実にいらっしゃる様です。
この時期とは、DTS:Xに対応する新型の発表を間近に控えているという時期ということです。
前にも書いたように、この時期にあえて購入を検討する価値は?
今回からは、自身でSC-LX78を約8ヶ月使用した、そのハンドリングレポートを書いておきます。
云わばSC-LX78へのレクイエムでもありますが、参考にしていただきたいです。
初期のレビューとセッティングのツボについてはこちらの記事に書いてあります。
まずは、SC-LX78を稼働させるに必要な「スピーカー構成と配置について」です。
ここではドルビーアトモスには触れません。(もう散々やりましたから)
なので従来型の配置について触れます。むしろ、こっちの需要の方が現実的にはあるでしょう。
では今日の本題はここからです。
SC-LX78には、7.1chから9.2chの選択の内、どんな構成と配置がおすすめなのか?
現在、基本の配置はサラウンドバックスピーカー込みの7.1chが、現在のサラウンドの主流と言って良いかと思います。
(この図は以前の9.2ch配置で、それに天井2本を加えたものです。)
しかし最初の選択で皆さんが悩まれる要因は、「サラウンドバックスピーカーを置くべきか、どこに置くか」・・などではないでしょうか?
これは視聴位置の後方にサラウンドバックスピーカーを置くと仮定して、その距離が視聴位置から1m程度取れるならば設置はOKだと思います。
また、設置の高さはサラウンドスピーカーより高い位置でも、そんなに違和感は無いと感じました。
なので、サラウンドバックスピーカーについての「高さ」には、こだわらなくても良いです。
サラウンドバックスピーカーを設置する場合のサラウンドスピーカーの位置は視聴位置の真横が基本となります。
その他の理由でサラウンドバックスピーカーを置かない場合には、出来る限り5.1chの基本配置を取ります。
サラウンドスピーカーはやや後方に置くべきですが、真横になってもダメという訳でもありません。
それとサラウンドバック、サラウンドの各スピーカーが、あまりにも視聴位置に近くなる場合には、サラウンドバックスピーカーをあきらめて、サラウンドスピーカーを出来るだけ斜め後方に遠ざける設置にするという考えもあります。
もう1つの選択肢は、フロントハイト、またはフロントワイドスピーカーのどちらを取るか?・・・ということです。
これは、フロントハイトスピーカーの方をおすすめします。
これでダイアローグリフトが使えるからです。
センタースピーカーが画面の下にあって、セリフの聞こえる位置に違和感がある場合に、これが使えるのは大きいです。設定値を変えて行くと、セリフはフロントハイトスピーカーの位置まで上げる事も可能で、自由に出来ます。
対するフロントワイドスピーカー、実はこれはバーチャルスピーカー機能で十分に代用出来ます。
バーチャルスピーカー機能とは、5.1ch配置のまま11.1chまで拡張するものです。
僕も実際に聴くまではその効果に懐疑的でしたが、SC-LX78のそれは意外にも「使える」のです。
実際以下のケースを経験しましたし、試して頂けたらと思います。
ドルビーアトモス収録のBDソフトを再生すると、SC-LX78の再生モードはデフォルトでドルビーアトモスになってしまいます。
この時の音と(うちのスピーカー配置は5.2.4ch)次の方法で聴く音を比べました。
まず、BDプレーヤー側で、MDMIの音声出力を「ビットストリーム」では無く、「PCM」に切り替えます。
この場合SC-LX78側では、天井スピーカー無しの5.1chを、バーチャルスピーカー機能で11.1chに拡張したサラウンドを聴く事が出来ます。
その音、一目、いや一聴瞭然なのです。(参考ソフトはエクスペンダブルズ3)
音自体、PCMの方が分厚い事に気付くのですが、バーチャル11.1ch再生・・・これにまず、普通の人は文句が無いだろうと思います。十分な臨場感と包囲感を体験出来るからです。
リアル11.1chまで経験した僕が言うのですから、バーチャルスピーカーの効果は有用です。
ここまで言い切れる根拠は何か?
フルバンドフェイズコントロール他の機能が、非常に効いているというベースがあるからだと思います。
隣あったスピーカーのつながりが、「シームレス」とか「スピーカーの存在が消える」などの言い回しをたまに目にしますが、これをリアルに感じられるのは、自分が経験した他のAVアンプには無かった部分であり、スピーカーの無いところに音が定位するという印象も、他とは一味違うものです。
このような効果あってのバーチャルスピーカーの生成に、無理が無いのだろうと感じます。
・・と言うことは、SC-LX78は5.1ch配置のままでも十分使えるのか?
普通に使えます。フロントハイトスピーカーがあればモアベターではありますが。
ただし、サラウンドスピーカーが視聴位置の真横に有るような場合には、サラウンドバックスピーカーのバーチャル効果は出せません。角度が付かないとだめなのですね。
次は0.2ch、サブウーファーの2台使いについて書きます。
【オーディオ&ビジュアルの専門店アバック】【HDMIケーブル(1.2m)プレゼント】SC-LX78 Pione...
これは僕が最近、記事の予告に「SC-LX78」と書いているからに他なりませんが、この時期これに関心があるという方は確実にいらっしゃる様です。
この時期とは、DTS:Xに対応する新型の発表を間近に控えているという時期ということです。

今回からは、自身でSC-LX78を約8ヶ月使用した、そのハンドリングレポートを書いておきます。
云わばSC-LX78へのレクイエムでもありますが、参考にしていただきたいです。
初期のレビューとセッティングのツボについてはこちらの記事に書いてあります。
まずは、SC-LX78を稼働させるに必要な「スピーカー構成と配置について」です。
ここではドルビーアトモスには触れません。(もう散々やりましたから)
なので従来型の配置について触れます。むしろ、こっちの需要の方が現実的にはあるでしょう。
では今日の本題はここからです。
SC-LX78には、7.1chから9.2chの選択の内、どんな構成と配置がおすすめなのか?

(この図は以前の9.2ch配置で、それに天井2本を加えたものです。)
しかし最初の選択で皆さんが悩まれる要因は、「サラウンドバックスピーカーを置くべきか、どこに置くか」・・などではないでしょうか?
これは視聴位置の後方にサラウンドバックスピーカーを置くと仮定して、その距離が視聴位置から1m程度取れるならば設置はOKだと思います。
また、設置の高さはサラウンドスピーカーより高い位置でも、そんなに違和感は無いと感じました。
なので、サラウンドバックスピーカーについての「高さ」には、こだわらなくても良いです。
サラウンドバックスピーカーを設置する場合のサラウンドスピーカーの位置は視聴位置の真横が基本となります。
その他の理由でサラウンドバックスピーカーを置かない場合には、出来る限り5.1chの基本配置を取ります。
サラウンドスピーカーはやや後方に置くべきですが、真横になってもダメという訳でもありません。
それとサラウンドバック、サラウンドの各スピーカーが、あまりにも視聴位置に近くなる場合には、サラウンドバックスピーカーをあきらめて、サラウンドスピーカーを出来るだけ斜め後方に遠ざける設置にするという考えもあります。
もう1つの選択肢は、フロントハイト、またはフロントワイドスピーカーのどちらを取るか?・・・ということです。
これは、フロントハイトスピーカーの方をおすすめします。
これでダイアローグリフトが使えるからです。
センタースピーカーが画面の下にあって、セリフの聞こえる位置に違和感がある場合に、これが使えるのは大きいです。設定値を変えて行くと、セリフはフロントハイトスピーカーの位置まで上げる事も可能で、自由に出来ます。
対するフロントワイドスピーカー、実はこれはバーチャルスピーカー機能で十分に代用出来ます。
バーチャルスピーカー機能とは、5.1ch配置のまま11.1chまで拡張するものです。
僕も実際に聴くまではその効果に懐疑的でしたが、SC-LX78のそれは意外にも「使える」のです。
実際以下のケースを経験しましたし、試して頂けたらと思います。
ドルビーアトモス収録のBDソフトを再生すると、SC-LX78の再生モードはデフォルトでドルビーアトモスになってしまいます。
この時の音と(うちのスピーカー配置は5.2.4ch)次の方法で聴く音を比べました。
まず、BDプレーヤー側で、MDMIの音声出力を「ビットストリーム」では無く、「PCM」に切り替えます。
この場合SC-LX78側では、天井スピーカー無しの5.1chを、バーチャルスピーカー機能で11.1chに拡張したサラウンドを聴く事が出来ます。
その音、一目、いや一聴瞭然なのです。(参考ソフトはエクスペンダブルズ3)
音自体、PCMの方が分厚い事に気付くのですが、バーチャル11.1ch再生・・・これにまず、普通の人は文句が無いだろうと思います。十分な臨場感と包囲感を体験出来るからです。
リアル11.1chまで経験した僕が言うのですから、バーチャルスピーカーの効果は有用です。
ここまで言い切れる根拠は何か?
フルバンドフェイズコントロール他の機能が、非常に効いているというベースがあるからだと思います。
隣あったスピーカーのつながりが、「シームレス」とか「スピーカーの存在が消える」などの言い回しをたまに目にしますが、これをリアルに感じられるのは、自分が経験した他のAVアンプには無かった部分であり、スピーカーの無いところに音が定位するという印象も、他とは一味違うものです。
このような効果あってのバーチャルスピーカーの生成に、無理が無いのだろうと感じます。
・・と言うことは、SC-LX78は5.1ch配置のままでも十分使えるのか?
普通に使えます。フロントハイトスピーカーがあればモアベターではありますが。
ただし、サラウンドスピーカーが視聴位置の真横に有るような場合には、サラウンドバックスピーカーのバーチャル効果は出せません。角度が付かないとだめなのですね。
次は0.2ch、サブウーファーの2台使いについて書きます。
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