ITU-R勧告によるスピーカー配置を実現すべく色々とやっています。
なぜなら、ドルビーアトモスの再生には、ITU-R勧告によるスピーカー配置がベストであり、これから外れた配置の場合にはどうやら、本来の姿を聴くことが出来ないと判ったからです。
では前回からの続きです。
スクリーンから3mであった視聴位置を2.8mと決めると、フロントスピーカーの角度は60°を切って54°となった訳ですが、その程度の角度差は許容範囲に入るか否か?
残念ながら60°の時のアトモスを聴いてしまうと、これで妥協は出来ないという感想です。
頭上から前方にかけて、包囲感と定位感が不足します。
これは単に2chでも感じることが出来る聴こえ方の違いの部分、それの差が出てきます。
・・ではどうするか。
ここから出来る事はフロントスピーカー自体を動かすしかありません。
以前の画像です。フロントスピーカーはスクリーンの両端ぎりぎりに寄せていました。
よって左右の壁との空間に余裕はありますから、外側に広げることにしました。
これで従来の視聴位置から20cm前に移動したポジションで、フロントスピーカーの開き角度60°を確保しました。
実際この配置で聴くアトモスの印象は大分良くなりました。
左右の壁から出来るだけ離すため、スクリーンに寄せていたフロントスピーカーですが、結果ここまで離れました。
実はこの事が他に利点を産みました。
アトモスでなくても、人のセリフが画面の外から聞こえるというシーンがあります。
このセリフの主のいるべき場所と、スクリーンからやや離れたスピーカーの位置とが、ほぼシンクロする感覚を受けるケースがありました。
裏を替えせば、セリフの出る位置が画面に近すぎると、画面の外にいるはずの人物のセリフが、画面の端から聞こえて、想定される人物の位置とのずれを生じ、リアルでないのです。
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一方、サラウンドスピーカーの角度は前方から112°のままでです。
こちらも影響があるはずなので、出来る限り120°にするべく次の一手を考えています。
ホームシアターのフロントスピーカーの位置(開き角度)は、画面の大きさによってある程度決まって来るかと思います。
大きい画面ほどフロントスピーカー間は離れますが、視聴位置も遠くなります。
個人の好みと部屋の大きさによって、その視聴位置も決まって来ますが、特にプロジェクターで大画面を選択した場合には、視聴位置はどうしても部屋の後方になってしまうのではないでしょうか。
その場合にITU-R配置が採れるかどうかということです。
そもそも従来のサラウンド配置は、フロントスピーカーの開きは45°でも良しとしたり、サラウンドスピーカーに至っては真横から後方135°までを許容範囲として、家具配置との折り合いなどもあり、結構アバウトな部分がありました。
しかし今後、ホームシアターを構築するにあたり、オブジェクトベースサラウンドであるドルビーアトモスやDTS:Xが主流になると仮定すると(?ではありますが、そうでなくても)この基本配置は外さない方が良いと思います。
理由とすれば、スピーカーが正しい位置に在るのか、AVアンプ側ではそもそも把握出来ないということがあります。(ソニー機にはスピーカーリロケーションなる機能がありましたけれど、アトモスには手を出していませんね)
考えようですが、無闇な大画面の導入もどうかと思います。
画面サイズが小さい方が、スピーカー配置と視聴位置の設定の自由度が高いからです。
一方で4Kテレビや、4Kプロジェクター(まだとても高価ですが)の場合では、視聴位置を近くに採れるという考えも出来ます。
しかし視野に対して 画面の専有面積が大きすぎると、圧迫感を覚えるというデメリットがあります。
さて、ここまで天井スピーカーについて触れていませんでした。
当然この「位置」についてもこの後再考し、手を打ちました。
次回でそれを。
各社新型AVアンプの前倒しの発表を予想していましたが、意外に例年の通りなのかも知れません。
次世代「Ultra HD Blu-ray」の存在がハード、ソフト共に現在ボトルネックになっていますね。
新型も未だ7ch機で、天井2本仕様までの発表に留まっていますか・・
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なぜなら、ドルビーアトモスの再生には、ITU-R勧告によるスピーカー配置がベストであり、これから外れた配置の場合にはどうやら、本来の姿を聴くことが出来ないと判ったからです。
では前回からの続きです。
スクリーンから3mであった視聴位置を2.8mと決めると、フロントスピーカーの角度は60°を切って54°となった訳ですが、その程度の角度差は許容範囲に入るか否か?
残念ながら60°の時のアトモスを聴いてしまうと、これで妥協は出来ないという感想です。
頭上から前方にかけて、包囲感と定位感が不足します。
これは単に2chでも感じることが出来る聴こえ方の違いの部分、それの差が出てきます。

ここから出来る事はフロントスピーカー自体を動かすしかありません。
以前の画像です。フロントスピーカーはスクリーンの両端ぎりぎりに寄せていました。
よって左右の壁との空間に余裕はありますから、外側に広げることにしました。

実際この配置で聴くアトモスの印象は大分良くなりました。
左右の壁から出来るだけ離すため、スクリーンに寄せていたフロントスピーカーですが、結果ここまで離れました。
実はこの事が他に利点を産みました。
アトモスでなくても、人のセリフが画面の外から聞こえるというシーンがあります。
このセリフの主のいるべき場所と、スクリーンからやや離れたスピーカーの位置とが、ほぼシンクロする感覚を受けるケースがありました。
裏を替えせば、セリフの出る位置が画面に近すぎると、画面の外にいるはずの人物のセリフが、画面の端から聞こえて、想定される人物の位置とのずれを生じ、リアルでないのです。

一方、サラウンドスピーカーの角度は前方から112°のままでです。
こちらも影響があるはずなので、出来る限り120°にするべく次の一手を考えています。
ホームシアターのフロントスピーカーの位置(開き角度)は、画面の大きさによってある程度決まって来るかと思います。
大きい画面ほどフロントスピーカー間は離れますが、視聴位置も遠くなります。
個人の好みと部屋の大きさによって、その視聴位置も決まって来ますが、特にプロジェクターで大画面を選択した場合には、視聴位置はどうしても部屋の後方になってしまうのではないでしょうか。
その場合にITU-R配置が採れるかどうかということです。
そもそも従来のサラウンド配置は、フロントスピーカーの開きは45°でも良しとしたり、サラウンドスピーカーに至っては真横から後方135°までを許容範囲として、家具配置との折り合いなどもあり、結構アバウトな部分がありました。
しかし今後、ホームシアターを構築するにあたり、オブジェクトベースサラウンドであるドルビーアトモスやDTS:Xが主流になると仮定すると(?ではありますが、そうでなくても)この基本配置は外さない方が良いと思います。
理由とすれば、スピーカーが正しい位置に在るのか、AVアンプ側ではそもそも把握出来ないということがあります。(ソニー機にはスピーカーリロケーションなる機能がありましたけれど、アトモスには手を出していませんね)
考えようですが、無闇な大画面の導入もどうかと思います。
画面サイズが小さい方が、スピーカー配置と視聴位置の設定の自由度が高いからです。
一方で4Kテレビや、4Kプロジェクター(まだとても高価ですが)の場合では、視聴位置を近くに採れるという考えも出来ます。
しかし視野に対して 画面の専有面積が大きすぎると、圧迫感を覚えるというデメリットがあります。
さて、ここまで天井スピーカーについて触れていませんでした。
当然この「位置」についてもこの後再考し、手を打ちました。
次回でそれを。
各社新型AVアンプの前倒しの発表を予想していましたが、意外に例年の通りなのかも知れません。
次世代「Ultra HD Blu-ray」の存在がハード、ソフト共に現在ボトルネックになっていますね。
新型も未だ7ch機で、天井2本仕様までの発表に留まっていますか・・
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